20年前の惨殺事件の鍵を握る“謎の女”。その正体は?
1994年、双子の兄弟が夏の別荘地で無残にも殺された。初動捜査では名門寄宿舎学校の生徒たちの関与を匂わす情報もあったが、犯人は早々に逮捕され捜査完了となっていた。
20年後—特捜部Qのリーダー、カールのデスクには何故かこの終わったはずの事件ファイルが置かれていた。何故?誰が?特別な“意図”を感じとったQのメンバーは調査を開始する。そして、事件当時、重要情報を握っていると思わる少女が失踪していたことを知る。今も行方が判らない女“キミー”の行方を探しはじめるカールとアサドだったが、彼女を探しているのは彼らだけではなかった。エリート校出身で各界のトップに立つ男たちは、彼女というリスクを消し去るために彼女を探し続けていた・・・。
[特捜部Q]とは?
コペンハーゲン警察署の地下にある未解決事件捜査班。署内では扱い難い仲間外れの署員を送り込む左遷部署として新設されたが、“捜査をし過ぎる”厄介者カール・マークと謎の多いアラブ系の署員アサドという空気を読まない2人が配属されたことで内情は一変した。初めての案件となった「ミレーデ・ルンゴー失踪事件」を経て、新たに秘書が加わり3人の部署となった。